「全館空調って、どんな使い勝手なのだろう?」
「使い勝手はどうなの?実際に使っている人の声を聞いてみたい!」
「全館空調」は、夏も冬も家全体で快適に過ごせる反面、電気代が気になる方も多いはず。実際に私の家でかかった2年間の電気代を、東京電力の明細とともに詳しくレポートします。
また、桧家住宅の公開値との比較を行っています。
「全館空調」は、家中どこにいても、温度と空気の質が一定に保たれる仕組み
全館空調=全館空調システムは、リビング・寝室・廊下・トイレなど家全体を、一般的には1つまたは2つの空調システムでコントロールし、部屋ごとの温度差や空気ムラをなくす空調管理システムです。

また、もう一つ空調を管理する上で大事なのが換気システムと組み合わせて利用していることです。
建築基準法で義務化されている「24時間換気」は、室内の汚れた空気(CO₂、ホコリ、湿気など)を外へ出し、新鮮な空気を室内に取り込むための仕組みです。この「換気」の方法には大きく3つのタイプがあります。👇
| 換気種別 | 家への吸気 | 家からの排気 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 第1種換気 | 機械 | 機械 | 【高気密住宅向け】 給気・排気のどちらもファンで制御。吸気の多くは熱交換機付きで外気温から受ける影響を小さくできる |
| 第2種換気 | 機械 | 自然 | 【クリーンルームや病院向け方式】 外気を機械で家の中に押し込み、室内の空気は自然に出る方式 |
| 第3種換気 | 自然 | 機械 | 【多くの一般住宅が採用している方式】 室内の空気をファンで強制的に排気し、排出した分の空気を外気から自然流入とする方式 |
このなかでも、桧家住宅の全館空調システム(Z空調)は、【第1種換気(熱交換型)】を採用したものになります。
また、一般に全館空調は、第1種換気(熱交換型)と組み合わせて販売されることが多いです。
理由は、
- 「外気→熱交換機→空調システム」とする事で、強制的に取り込む外気を室温に近づけて家の中に取り込める
- それにより、冷暖房の効率を保てる
- 温度差のない室内環境を作りやすい
という点から全館空調が、第1種換気と相性が良いからです。
桧家住宅では、ダイキン製大型エアコンと協立エアテック製の熱交換器をセットにして、全館空調システム(Z空調)として販売をしています。
では、一般の住宅で多く販売されている第3種換気はどのようなものでしょうか?
個々の室内の外との壁に、室内の空気を排出するための排気ファンが取り付けられている形になっており、排気を機械で強制的に行っている形です。
吸気については、隙間風を利用して吸気する形のため、換気効率が悪いという点がデメリットです。
ただ、全館空調のようにエアコンダクトを室内に這わせる必要がないため、費用的な面ではこちらの方が安いです。

空調強度について、2階は強力、1階は標準的
桧家住宅のZ空調はダイキン製です。私の家の空調もダイキン製ですが、1階と2階で性能・出力が異なります。
設計図面上、2階は「ダイキン S36WLV」、1階は「ダイキン S28WLV」という表記になっており、出力が異なります。
2階は強力で、つけるとすぐに効果を実感できます。
1階は標準的な強さかなと思います。
ただ1階のほうが頑張って動かしている感が出ているので、両方とも「ダイキン S36WLV」でも良かったかなと思いました。
エアコンの出力選定は桧家住宅が設計図や、地域・図面から行っていると聞きました。
最初からこちらで選択できなかったかもしれないのですが、少し初期費用が高くなっても出力は最初から高いほうが良かったかもしれないです。
全館空調の家に住んでみて、どう感じたか?
全館空調の家に住むと、家中どこにいても温度と湿度がほぼ一定で快適に過ごせるようになります。冬に廊下やトイレが寒くなく、夏に2階が暑くなりにくいのが特徴です。空気の循環でカビや結露のリスクも減り、家が長持ちするというメリットもあります。
私が全館空調の家に4年間住んでの感想はこんな感じです。
- 良かった点
- 朝起きてから、触るエアコンスイッチが1階と2階でそれぞれ一つなので楽ちん。
- 通常、つけっぱなしが推奨の使い方なので、入れ忘れや切り忘れがなくて気軽。
- 夏でも冬でも寝覚めが快適、トイレもお風呂場も廊下も同じ温度で過ごせる。
- エアコンが見えないので、部屋の見た目がスッキリしていて広く使える。
- 良くなかった点
- 最初の温度設定は、家族間で「寒がりの人」「暑がりの人」がいると調整の時間が必要
- 冬は外が乾燥しているが家の中も乾燥するので加湿器が必要、また水の補充が毎日必要なので面倒
そんなことから、私の家のように狭い家にも全館空調は、向いているのかなと思います。

部屋ごとの温度調整ができないので若干不便は本当!
嫁は節約家で暑がり、私は寒がりなので、ここはやはりちょっと不便な所があります。夏場は良いのですが、冬場は私は部屋の中でもちょっと厚着をしています…。ここは、どうしようもないのですが、家族みんなで暑さ/寒さの感じ方が一緒だとなお良かったかなと思います。

暑いよ暑いよ〜



今、冬なんだけどなぁ…
全館空調の電気代を知ろう!間取り3LDKの私の家の電気料金
注文住宅の全館空調システムは、夏も冬も快適に過ごせますが、電気代が気になるという方も多いはず。実際に私の家でかかった夏の電気代を、東京電力の明細とともに記載します。
私の家の環境について
まず私の家の条件ですが、下記の環境になります。
- 単世帯(大人2名、子ども1名)
- オール電化(都市ガス・プロパンガスは利用していません)
- 延床面積 約27.3坪
- 2階建て
- 6地域 (神奈川・中央部)
- 電力プラン: 東京電力 スマートライフL
- 全館空調の使い方:付けっぱなしではない
桧家住宅3LDK Z空調で利用で、実際に掛かった電気料金について
私の家は、神奈川県で東京電力管内、東京電力を利用しています。
実際にかかった電気料金(左)と電気使用量(右)のグラフは、このような形になります。




表にするとこんな感じです。
| 電気利用月 | 電気代 | 電気使用量 |
|---|---|---|
| 2023年10月 | 13,355円 | 411kWh |
| 2023年11月 | 15,338円 | 497kWh |
| 2023年12月 | 21,057円 | 719kWh |
| 2024年01月 | 23,305円 | 816kWh |
| 2024年02月 | 22,210円 | 752kWh |
| 2024年03月 | 20,552円 | 697kWh |
| 2024年04月 | 14,521円 | 421kWh |
| 2024年05月 | 14,464円 | 393kWh |
| 2024年06月 | 16,002円 | 416kWh |
| 2024年07月 | 22,176円 | 605kWh |
| 2024年08月 | 18,649円 | 566kWh |
| 2024年09月 | 16,557円 | 487kWh |
| 合計 | 218,186円 | 6,780kWh |
| 電気利用月 | 電気代 | 電気使用量 |
|---|---|---|
| 2024年10月 | 13,598円 | 373kWh |
| 2024年11月 | 17,879円 | 489kWh |
| 2024年12月 | 27,877円 | 813kWh |
| 2025年01月 | 24,800円 | 780kWh |
| 2025年02月 | 22,195円 | 689kWh |
| 2025年03月 | 20,563円 | 598kWh |
| 2025年04月 | 16,849円 | 447kWh |
| 2025年05月 | 15,000円 | 385kWh |
| 2025年06月 | 16,907円 | 443kWh |
| 2025年07月 | 19,242円 | 553kWh |
| 2025年08月 | 20,431円 | 607kWh |
| 2025年09月 | 16,801円 | 480kWh |
| 合計 | 232,142円 | 6,657kWh |
桧家住宅3LDK Z空調本体の電気使用量について
電気料金だけでは、「全館空調本体の電気料金」はわかりません。
そのため、【ひと月あたりの電気使用量】から【全館空調本体以外の電気使用量】を引いたものを、【Z空調以外の電気使用量】として、計算をします。
この【Z空調以外の電気使用量】を【各月の電気使用量】から引いたものを【Z空調の電気使用量・電気料金】としたいと思います。
全館空調本体以外の電気使用量について
全館空調本体以外の電気使用量は、「全館空調を利用しなかった月」から計算したいと思います。
全館空調をほぼ使用していなかった月は下記です。
2023年5月利用分 … 14,464円(393kWh)
2024年5月利用分 … 15,000円(385kWh)
⇛ 全館空調本体以外の電気使用量は、【毎月390kWh】とします。
また、電気単価は毎月変動があり高くなって来ていることを考慮して、2024年10月-2025年9月の合計電気料金232,142円から、電気使用量6,657kWhを割った値として、1kWh=35円としたいと思います。
全館空調本体の電気使用量について
全館空調本体の電気使用量、及び電気料金は下記の金額になります。
冬場の電気代が高いですね。でも夏場はそれほどでもないです。
| 電気利用月 | Z空調 電気代 | Z空調 電気使用量 |
|---|---|---|
| 2023年10月 | 735円 | 21kWh |
| 2023年11月 | 3,745円 | 107kWh |
| 2023年12月 | 11,515円 | 329kWh |
| 2024年01月 | 14,910円 | 426kWh |
| 2024年02月 | 12,670円 | 362kWh |
| 2024年03月 | 10,745円 | 307kWh |
| 2024年04月 | 1,050円 | 30kWh |
| 2024年05月 | 0円 | 0kWh |
| 2024年06月 | 910円 | 26kWh |
| 2024年07月 | 7,525円 | 215kWh |
| 2024年08月 | 6,160円 | 176kWh |
| 2024年09月 | 3,395円 | 97kWh |
| 合計 | 73,360円 | 2,096kWh |
| 電気利用月 | Z空調 電気代 | Z空調 電気使用量 |
|---|---|---|
| 2024年10月 | 0円 | 0kWh |
| 2024年11月 | 3,465円 | 99kWh |
| 2024年12月 | 14,805円 | 423kWh |
| 2025年01月 | 13,650円 | 390kWh |
| 2025年02月 | 10,465円 | 299kWh |
| 2025年03月 | 7,280円 | 208kWh |
| 2025年04月 | 1,995円 | 57kWh |
| 2025年05月 | 0円 | 0kWh |
| 2025年06月 | 1,855円 | 53kWh |
| 2025年07月 | 5,705円 | 163kWh |
| 2025年08月 | 7,595円 | 217kWh |
| 2025年09月 | 3,150円 | 90kWh |
| 合計 | 69,965円 | 1,999kWh |
桧家住宅の公開金額と比べてみると
2025年1月1日時点の桧家住宅ホームページの公開金額と、私の家の電気料金試算の比較は、下記になります。
4〜6地域で、Z空調のみの電気使用量
桧家住宅(2019年の消費電力から調査)
- 月平均電気使用量 : 202kWh
- 年間合計電気使用量 : 2,430kWh
- 夏の電気代(7月-9月平均) : 4,482円
- 冬の電気代(12月-2月平均) : 12,758円
- 年間を通しての月平均電気代 : 4,482円
- 年間を通しての電気代 : 77,209円
私の家(2024年10月-2025年9月)
- 月平均電気使用量 : 166kWh
- 年間合計電気使用量 : 1,999kWh
- 夏の電気代(7月-9月平均) : 5,483円
- 冬の電気代(12月-2月平均) : 12,973円
- 年間を通しての月平均電気代 : 5,830円
- 年間を通しての電気代 : 69,965円
我が家は一年中つけっぱなしというわけではないんですが、ほぼ桧家住宅の公開値と同じ結果になりました。
Z空調の電気代を月数百円単位で節約するのも大切ですが、家計全体を見直して一番インパクトが大きかったのは、実は「住宅ローンの金利」でした。
電気代の節約には限界がありますが、ローンの金利は一度見直すだけで、将来の支払額が数百万円単位で変わる可能性があります。
私は後回しにして少し後悔したので、これから建てる方には早めのチェックを強くおすすめします。
電気代よりも、ローンの金利をもっと真剣に比較しておくべきでした。
\ 電気代10年分以上の差が出ることも。まずは最安金利をチェック /
まとめ
桧家住宅の全館空調システム(Z空調)の電気代は、ほぼほぼ、公称値通りで利用できると思います。
当時の私はZ空調の電気代だけが不安でしたが、結果的にこれくらいでした。でも、もしあの時、他社の個別空調システムや床暖房システムなどと、比較していなかったら、ずっとモヤモヤしていたと思います。
- 全館空調システムに、興味がある。
- エアコンをつけずに、部屋をスッキリさせたい。
- 室外機を、3つも4つも屋外に設置するスペースを用意したくない。
- 部屋や廊下の温度差をなくして、家中快適な温度で過ごしたい。
という方はぜひ、「全館空調システムのある家」を、一度検討してみることをおすすめします。
Z空調の電気代を月数百円単位で節約するのも大切ですが、家計全体を見直して一番インパクトが大きかったのは、実は**「住宅ローンの金利」**でした。電気代の節約には限界がありますが、ローンの金利は一度見直すだけで、将来の支払額が数百万円単位で変わる可能性があります。私は後回しにして少し後悔したので、これから建てる方には早めのチェックを強くおすすめします。
電気代よりも、ローンの金利をもっと真剣に比較しておくべきでした。
\ 電気代10年分以上の差が出ることも。まずは最安金利をチェック /
光熱費(ランニングコスト)と同じくらい、あるいはそれ以上にインパクトが大きいのが、家を建てる時の『見積もりと最終費用の差』です。わが家が実際に350万円も予算オーバーしてしまった生々しい内訳はこちらにまとめています。





